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落雷を防ぐことは出来ますか？　雷サージって何？

「雷サージ」とは

落雷による雷によって発生し、

電源線、通信線、電気・電子機器に

直接又は間接的に加わる

一時的に発生する

短時間の異常な過電圧や過電流のこと

をいいます。

直接の落雷でなくても

雷放電路を流れる電流により、

配電線や通信線近傍の電磁界が急変し、

電源線や通信線に誘導による

雷サージが発生します。

落雷による雷サージが発生するタイプは様々です。

直撃雷・・・・タイプ

建物やアンテナ、

送電線に直接落雷し

雷サージを発生させます。

これまでの避雷針と異なり、

落雷事態の発生を抑える

PDCE避雷針も普及し始めています。

誘導雷・・・・タイプ

直接の落雷ではなく、

付近への落雷によって

誘導された雷サージが発生するものです。

避雷針に落雷しても

誘導雷による電気機器やデータ破損・喪失などの被害が

発生するケースも多いようです。

逆流電・・・・タイプ

付近への落雷で、

接地電位上昇によって、

引き込まれている導体（送配電線、通信線など）に

落雷電流の一部が流出する現象です。

これも従来の避雷針だけでは

防ぐことが出来ない現象です。


このように従来の避雷針やPDCE避雷針を設置したとしても、

雷サージや雷ノイズによる電気機器やIT機器、

ソフト・データを守ることは困難です。

SPD（避雷器　Surge protective device）を

組み合わせることで、

被害を縮小させることは可能と思われます。

これらを既存建物や設備に設置することは可能ですが、

新設時に雷対策を行う方が低コストで

高い効果を期待できそうです。

また、「雷サージ対応のブレーカー」などもありますが、

雷サージの入り口は１つではないため

過信は禁物です。

結局のところ、

コンセントを抜く、

データバックアップを取っておく

という、

最も基本的な対策の効果が

最も確実かもしれません。

しかし、

コンセントを抜くという基本動作は

家庭でも仕事場でも、

結構ハードルが高いものです。

日ごろから、

その被害によって物理的な損害やデータ喪失が起きた場合の影響、

リカバリーが出来るのか？

出来ないのか？

そのダメージインパクトの大きさなどを含めて

考えておくことで、

防止策の実効性が上がります。

私のシステムエンジニア時代も

データの復元性を基準に

バックアップ対策を設計していました。

リスクコンサルタント
草田　強